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生命(いのち)の授業 (2016年12月19日)

 今年も5年生が「生命(いのち)の授業」を受けました。

 昨年度、一昨年度に引き続き本校では3年連続、進藤京子先生にお越しいただきました。進藤先生は元県福祉保健部保険監で、県立大や健康科学大で保健福祉教育に携わってこられました。

 「生命の授業」は子どもたちに命の大切さについて体験を通して学んでほしい、という母子愛育会のみなさんの強い思いに支えられて行なわれています。愛育会のみなさんのご協力で、赤ちゃんとそのお母さんにも白根東小学校に来ていただきました。育児休業中の先生も赤ちゃんを連れて参加してくれましたし、校長先生のお孫さんも来てくれました。

 最初に進藤先生は、他校で「生命の授業」を行ったとき、授業を受けた児童が書いた手紙を紹介してくださいました。

 その手紙を書いた児童は、自分を生んでくれたお母さんが、出産直後に亡くなったそうです。お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしてきましたが、進藤先生の生命の授業を受けて、亡くなったお母さんがどんな思いで自分を生んでくれたのかわかってよかった、という内容のお手紙だったそうです。

 「みなさんはお母さんのおなかの中で、お母さんから栄養をもらいながら大きくなります。お母さんはおなかを痛めて、みんなを産んでくれました。赤ちゃんは自分では何もできません。今あなたたちが大きく成長して元気に生きているのは、お母さんや家族が一生懸命にみんなのお世話をしてくれたからなんです。」進藤先生は赤ちゃんの人形や胎児の模型を使って、赤ちゃんの成長の様子について教えてくれました。

 進藤先生のお話を聴いたあと、児童は来てくれた赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。赤ちゃんのお母さんから抱き方を教わって抱っこしました。泣き出す赤ちゃんもいましたが、全員赤ちゃんを抱っこさせてもらいました。「赤ちゃんは抱っこしてもらうのが大好きなんです。あなたたちも、お母さんや家族に、ものすごくたくさん抱っこしてもらったんですよ。皆さんが大人になって子どもができたら、今日教わったことを思い出して抱っこしてあげてね。」

 最後に、進藤先生は「葉っぱのフレディ」という本を朗読してくださいました。夏の間太陽の光を浴びて大きく成長したフレディは、自分の役割を終えて、冬になると落葉していきます。

 しかし命は次の命に引き継がれていきます。「みなさんは、生命のバトンを受け継いだんです。家族の想いを受けて、ここまで成長してきたんです。これからも生命を大事に、大きく成長していってください。」という進藤先生のお話を聞いて、子ども達は大きくうなずいていました。参観に来てくださった保護者の方も、進藤先生のお話を聴いて、ご自分の想いを話してくださいました。

 5年生の子どもたちは、今日家に帰ったら自分の家族に、自分が生まれたときのことを質問しているのではないでしょうか。子どもにたずねられたら、どんな気持ちで育ててきたのかをぜひお話してあげてください。

 進藤先生を始め白根東小学校の子どもたちのために貴重な時間と学びの場を提供してくださったみなさん、ご協力ありがとうございました。


おっかなびっくり、だっこさせてもらいました。

おっかなびっくり、だっこさせてもらいました。