2日に行われた運動会の昼休み、観覧に来て下さった皆さんに4年生から呼びかけがありました。
「世界には住むところを追われ難民となって暮らす人たちがたくさんいます。私たちはいらなくなった子ども服を集めて、服を必要としている人たちに送る活動を行います。皆さん、家にいらなくなった子ども服があったら、学校に持ってきてください。」
4年生は総合的な学習の時間に、世界には困難な状況で生活を送っている人たちがたくさんいることを学びました。そして自分たちに何かできることはないか考え、調べました。すると服屋さん(ユニクロを展開しているファーストリテイリング)が、いらなくなった服を集め、必要としている人たちに送る活動をしていることが分かりました。4年生はその活動に協力することを決めたのです。
10月7日の3・4時間目、音楽室に南アルプス市内在住の深澤さんとそのご家族の方、市役所文化財課の斉藤さんがゲストティーチャーとして来てくださいました。授業を受けるのは6年生です。6年生は総合的な学習の時間で、「平和」について学習しているのです。深澤さんは子どもの頃、戦争を経験されたおばあちゃんです
「おばあちゃん、戦争の時には、どんなものをたべていたの?」「そうね、甘いお菓子とか、おいしいおかずとか、なんにもなかったね。さつまいもと、カボチャと。そしてその蔓まで食べたよ。」「学校には行ったの?」「学校では英語の授業がなくなったよ。そして教室での勉強もみんななくなって、爆弾を落とされたときに火を消す訓練や、戦闘機が使う飛行場を作る工事の勤労動員にいったよ。」「7月6日の夜、爆撃機がたくさん飛んできて、甲府の町にたくさん焼夷弾が落とされたですよ。南アルプス市から見ると、甲府の方が、真っ赤に見えました。とても恐ろしかったです。」
6年生の子ども達は、戦争を経験された深澤さんの言葉に真剣に聞き入っていました。文化財課の斉藤さんには1学期にもゲストティーチャーとしてお越しいただき、校外学習で市内にある戦争遺跡めぐりをした際にはガイドもしてくださいました。
3年生から6年生まで、それぞれの学年ごとにテーマを決めて総合的な学習に取り組んでいます。国語や算数、体育や音楽といった授業では学ぶことのできない貴重な学習を行うことのできる時間だと思います。運動会や音楽発表会などの行事もあり忙しい2学期ですが、子ども達は総合的な学習の時間を使って様々な学びにも挑戦しています。