6年生は総合的な学習の時間に、南アルプス市の歴史について学んできました。鎌倉時代に活躍し、「小笠原流礼法」を広めた小笠原氏について学んだり、市内各地の史跡を訪ねたり、市役所の文化財課の方にお話を聴いたり、様々な学習に取り組んできました。
南アルプス市では縄文・弥生時代の遺跡もたくさん見つかっています。特に有名なのは完全な形の土偶が発掘された「鋳物師屋遺跡(いもじやいせき)」です。古代の人はどういう風に土器を作っていたのか。それを学ぶために6年生は「土器づくり」にも挑戦しました。
3月4日には南アルプス市の文化財課の皆さんを講師にお招きして、校庭で土器の「野焼き」を行いました。製材所から軽トラック3台分の材木をいただいてきて、朝早くから火を起こす準備です。文化財課の皆さんが火の番をしてくださる中、火の周りに自分で土をこねて作った土器を並べました。
火からはかなり距離をとっても、じりじりと熱が伝わってきます。火の番をする皆さんは熱を防ぐために完全防備ですが、だらだらと汗が流れ、水を飲みながらでないと熱中症になりそうです。
子どもたちが教室で授業を受けている間も文化財課の皆さんがずっと火の番をしてくださり、午前中いっぱいかけて土器が焼きあがりました。
子ども達は6時間目にお礼を言って、土器を受け取りました。たいていいくつかの土器は割れてしまうそうですが、作り方がよかったのか、割れたものは一つもありませんでした。
実際に経験を通して、古代の人たちの創意工夫を学ぶことができました。焼きあがった土器は記念として、卒業式で式場に展示する予定です。協力してくださった文化財課の皆さん、材木を提供してくださった製材所の皆さん、ありがとうございました。